宮廷プーアル熟散茶05年 その4.
製造 : 2005年
茶葉 : 雲南大葉種晒青茶孟海茶区ブレンド特級
茶廠 : 孟海茶廠(民営化後)
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 梅干し壷
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・茶杯+鉄瓶・炭火
お茶の感想:
梅干し壷にて熟成中の2005年の宮廷プーアル熟散茶。
自分の手元での熟成は10年になる。
梅干し壷は蓋がゆるくて通気があるので、空気中の水の入れ替わりが早い。
熟成の変化も順調。
宮廷プーアル熟散茶は、2003年とこの2005年のを所有している。
同じメーカーの製品。当初は互角と思っていたが、現在は2003年のほうを高く評価している。
2005年のは市場に流通している平均レベルよりはずっと良いはずだが、どうしても2003年のと比べてしまって、見劣りというか味劣りする。
美味しさ=食欲をそそるとか、身体に健康的な刺激が感じられるとか。一般的な食べものや飲みものの美味しさの観点は、身体に対してどうなのかを生理的に判断していると思うが、お茶の場合は身体だけではない。心への作用を重視する。
実際に食欲をそそる美味しさのアピールは2005年のほうが強い。茶葉の栄養の充実が味のボリュームに現れている。
このために自分も当初の評価を誤っていた。
濃く淹れても味は濃すぎずまろやか。水質はなめらか。バニラのような甘い熟成香もあって、発酵の良さが現れている。
2005年のは健康的で嬉しくなる味。果物のジュースに求めるのに似た価値観で評価できる。
それに対して、2003年のは得体のしれないものがある。感情に現すことのできない大きなチカラを感じる。心が揺さぶられる。飲む人を黙らせる。雰囲気というか印象というか景色というか、ある種の味わいがある。陰の味わい。
この味わいは難しくない。
飲み比べたらわかる。一瞬でわかる。これぞお茶に求めていたものだ!と誰もが思うだろう。
懐かしい風景みたいな感じ。
茶葉の良し悪しを評価する”品茶”はこの観点が大事。
2005年のは素質が良いのだから、もっと熟成がすすんで心を揺さぶる味わいになることを期待している。
10年では現れなかったけれど、20年めには現れるかもしれない。
茶葉 : 雲南大葉種晒青茶孟海茶区ブレンド特級
茶廠 : 孟海茶廠(民営化後)
工程 : 熟茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 梅干し壷
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・茶杯+鉄瓶・炭火
お茶の感想:
梅干し壷にて熟成中の2005年の宮廷プーアル熟散茶。
自分の手元での熟成は10年になる。
梅干し壷は蓋がゆるくて通気があるので、空気中の水の入れ替わりが早い。
熟成の変化も順調。
宮廷プーアル熟散茶は、2003年とこの2005年のを所有している。
同じメーカーの製品。当初は互角と思っていたが、現在は2003年のほうを高く評価している。
2005年のは市場に流通している平均レベルよりはずっと良いはずだが、どうしても2003年のと比べてしまって、見劣りというか味劣りする。
美味しさ=食欲をそそるとか、身体に健康的な刺激が感じられるとか。一般的な食べものや飲みものの美味しさの観点は、身体に対してどうなのかを生理的に判断していると思うが、お茶の場合は身体だけではない。心への作用を重視する。
実際に食欲をそそる美味しさのアピールは2005年のほうが強い。茶葉の栄養の充実が味のボリュームに現れている。
このために自分も当初の評価を誤っていた。
濃く淹れても味は濃すぎずまろやか。水質はなめらか。バニラのような甘い熟成香もあって、発酵の良さが現れている。
2005年のは健康的で嬉しくなる味。果物のジュースに求めるのに似た価値観で評価できる。
それに対して、2003年のは得体のしれないものがある。感情に現すことのできない大きなチカラを感じる。心が揺さぶられる。飲む人を黙らせる。雰囲気というか印象というか景色というか、ある種の味わいがある。陰の味わい。
この味わいは難しくない。
飲み比べたらわかる。一瞬でわかる。これぞお茶に求めていたものだ!と誰もが思うだろう。
懐かしい風景みたいな感じ。
茶葉の良し悪しを評価する”品茶”はこの観点が大事。
2005年のは素質が良いのだから、もっと熟成がすすんで心を揺さぶる味わいになることを期待している。
10年では現れなかったけれど、20年めには現れるかもしれない。
- 2023.04.19 Wednesday
- プーアール茶2005年
- 14:20
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- by ふじもと