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茶教室・京都

水藍印七子餅茶70年代 その1.

製造 : 1970年代中期
茶廠 : 鳳慶茶廠もしくは孟海茶廠
茶山 : 鳳山茶区
茶樹 : 大葉種喬木
茶葉 : 4〜6級
工程 : 生茶
重量 : 380g
倉庫 : 香港乾倉ー台湾常温乾倉
水藍印
水藍印
水藍印

お茶の感想:
茶葉のサンプルの整理をしていたら少量だけ出てきた。
1970年代の鑑定可能な老茶。
+【水藍印七子餅茶70年代】
通信講座#001の教材をこれに差し替えた。
+【通信講座#001】 
それまでに教材に選んでいた『老字号可以興茶磚80年代』は、老茶の味としてはいまひとつなので、すでにご購入いただいた数人のお客様には無償で『水藍印七子餅茶70年代』を追加配布した。
本物の味を知る機会がもうめったに無いだろうから良い経験になるはず。
水藍印
泡茶
こういうのは惜しみなく濃く抽出して飲むべし。
濃くなって嫌な味になるのは老茶としてのレベルは低い。濃くても美味しさのバランスがまったく崩れないのが老茶の上等。
チェコ土
マルちゃんの茶器をいくつか手放そうと思う。

7582大葉青餅70年代 その3.

製造 : 1976年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 西双版納孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 香港ー広州ー上海 密封
茶水 : ミネラルウォーター農夫山泉
茶器 : 小さめの蓋碗
7582大葉青餅70年代

お茶の感想:
昨日の茶芸教室で「なにか老茶を飲ませて!」とリクエストされたので、上海の事務所にちょっとだけ残っていた茶葉を持って行った。
”内飛”と呼ぶ餅茶に埋め込まれていた紙キレの周りにくっついている茶葉を保存していたのだった。
銘柄を書いていない。
内飛のデザインや文字の印刷で、どのお茶かを特定できるけれど、過去の資料からそれを探すのは面倒。
+【過去に紹介したプーアル茶】
飲めばわかる。
ということでお茶を飲んだ。
湯を注いだ瞬間に立ち昇る陳香。
お茶の神様が降りてきた。
めまいするほどの美味しさ。
みんなクラクラしていた。
孟海茶廠の内飛があるということは印級のお茶。
印級の中でもここまでしっかり熟成しているのは香港倉庫の1970年代だろうということで、ぱっと思いついたのがこのお茶。
+【七子紅帯青餅】
茶葉の等級が小さめというのも判断材料にしたかもしれない。
帰ってからこのページを見たら、内飛は無いと書いてある・・・。
今朝もう一度、最後の一泡分を飲んで確かめる。
7582大葉青餅70年代
7582大葉青餅70年代
7582大葉青餅70年代
それで、このお茶と特定。
+【7582大葉青餅70年代】
昨日は「ふじもと店長はさすがだなー」とみんなを感心させておいたので、配方(ブレンド)のお茶はみんな似ているから仕方ないと言い訳しておこう。

上海の坊が「叔叔」と呼ぶから、それが周囲にひろがってみんなも「叔叔」と呼ぶようになった。
でも、たしかに中国の茶業の平均年齢は若い。産地でも消費地でもおっさんの居場所は少ない。

七子黄印大餅70年代 その1.

七子黄印大餅70年代プーアル茶七子黄印大餅70年代プーアル茶七子黄印大餅70年代プーアル茶
製造 : 1970年代中期
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山茶区古茶樹4〜8級
茶廠 : 西双版納孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 香港ー台湾ー上海 紙包み密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
小さめの蓋碗できっちり

お茶の感想:
孟海茶廠の1970年代中期のお茶。
餅茶の圧延の表面と内側に異なる等級の茶葉を配置する特殊なブレンド方法「配方」が試みられた初期のものなので、挑戦的な試みがあって、お茶ファンの心をくすぐる。
【七子黄印大餅70年代プーアル茶】
七子黄印大餅70年代プーアル茶
餅身22cmの大餅。
紙の印刷の見所。
内票の「適度発酵」。
包み紙は厚棉紙で「八中茶」の「茶」の色は深緑色の手押しの印鑑。
「中国土産畜産進出口公司雲南省茶葉分公司」の「中国」の「中」の「口」が、タテに短い「小口中」。
「七子餅茶」の「七」幅の狭い文字デザイン。
茶葉の見所。
内側に隠れた大葉と表面のイボイボ。太くて硬い茎の部分。
七子黄印大餅70年代
このお茶には熟茶の茶葉がまじっている。1970年代中期といえば熟茶の量産がはじまったところで、熟茶製品の中に生茶のようなお茶が混じっていた。それそのもの。おそらく現在主流の水をたっぷりかける渥堆発酵ではないのだ。無水発酵を試していたのではないかと推測する。
餅茶の表面の生茶の部分だけを削って煎じたのと、内側の熟茶であろう部分だけを削って煎じたのと、風味が異なる。異なるといってもかなり接近している。
七子黄印大餅70年代プーアル茶七子黄印大餅70年代プーアル茶
むちゃくちゃ美味しい。
香りは「沈香」と「野樟香」と「八角」のようなスパイスもある。甘くてとろんとしているのにスカッとする後味。
「ひとくちでなにかが変わった。」と、誰かが言った。

ひとりごと:
雨抹茶

7582大葉青餅70年代 その2.

7582大葉青餅70年代プーアル茶
7582大葉青餅70年代プーアル茶
製造 : 1976年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 西双版納孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 香港ー広州ー上海 紙包み密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり淹れる。

お茶の感想:
色がなくなるまで何煎も飲む。
圧倒的に美味しい。
ドーンとその事実が先にあって、後から理由づけするのは面白くない。
今回は『沈香老散茶50年代』にあったスパイスの香りとピリッとした刺激を舌や喉に感じた。やはり易武山のお茶の共通するものがある。繊維質の多い大葉というところもこの香りと刺激に関係しているかもしれない。
7582大葉青餅70年代プーアル茶
老茶だからなんでも美味しいということはない。
1990年代までは専売公社制で決まったメーカーの決まった銘柄しかなかったからわかりやすかった。鑑定もしっかりできた。
2000年代に入って民営化されてからはメーカーも銘柄も乱立して、美味しい老茶になる割合が減って、美味しい経験のできる入が少なくなって、市場として成り立たなくなった。
美味しくても普及しないものはある。
いずれにしても、圧倒的に美味しい事実をつくるしかこれを証明する手はない。

ひとりごと:
『小笹屋竹鶴生酛純米原酒木桶仕込瓶貯蔵』
小笹屋竹鶴生もと純米原酒
これぞ日本酒。そうすると一般的に流通している酒は日本酒のような日本酒なのか・・・。

7582大葉青餅70年代 その1.

7582大葉青餅70年代プーアル茶
7582大葉青餅70年代プーアル茶
製造 : 1976年4月(推定)
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村古茶樹
茶廠 : 西双版納孟海茶廠(国営時代)
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 香港ー広州ー上海 紙包み密封
茶水 : 日本京都御所周辺の地下水
蓋碗できっちり淹れる。

お茶の感想:
ここでいちど易武山の老茶を飲んでおきたいということで1976年頃のこのお茶。
【7582大葉青餅70年代プーアル茶】
2012年5月に完売していて、余りものの崩しを資料にとってある。
およそ37年モノということになるが、さすがにここまでくると茶葉にスイカの甘い香りはない。木の皮のような感じ。檜の香りが少し。
大葉青餅の「大葉」は、漫撒茶山(旧易武山)の「熟した枝」栽培のものでほぼ間違いない。
【漫撒古樹青餅2013年プーアル茶 栽培】(参考ページ)
ついでに、鑑定本に書かれていた色の薄いような枯れた色の葉は「陳年茶葉」ではなく、混生品種の色違いが混じったと思われる。
7582大葉青餅70年代プーアル茶
7582大葉青餅70年代プーアル茶
美味いっ・・・。
としか言えない。つづく。

ひとりごと:
洗うときにカチン!とやった。
7582大葉青餅70年代プーアル茶
傷のあるまま使うのもよし。

1

茶想

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