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茶教室・京都

倚邦古樹青餅2014年 その6.

采茶 : 2014年3月17日
圧餅 : 2014年4月12日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県象明倚邦山小葉種古樹
茶廠 : 曼撒山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・茶杯・鉄瓶+炭火

お茶の感想:
茶教室のメニュー『飲み比べ象明と易武』で選んだお茶。
象明のお茶『倚邦古樹青餅2014年』。
+【飲み比べ象明と易武(リクエスト)京都】
葉
残り少なくて、めったに飲まないから熟成具合が心配になった。
茶教室メニューにする前に一度試飲しておいた。
小葉種の小柄な葉なので、熱湯で火傷しやすい。
数滴の湯を垂らして蒸らして、茶葉を熱に慣らしておいて、一煎めから熱々の湯で淹れる。
泡茶
茶湯
びっくりするほど美味しい。
予感があった。
毎日いろんなお茶を淹れていると飲む前からわかるときがある。
例えば、茶葉を温めているとき、茶壺に湯を注ぐとき、茶壺から杯に注ぐとき、杯を手に取るとき。
香りとか色とか、そんなわかりやすいサインではなくて、指先がなんとなくオーラを感じている。
頭でわからなくても、指がわかっている。
美味しいのはよいけれど、ひとつ予想外の問題が出てきた。
熟成によって変化したのか”無い味”感が出ている。本来は初心者ウケするはっきりした味。特に香りは高級感漂う。
わかりにくいのは自分好みだけれど、倚邦山よりも漫撒山の特徴である。
象明(倚邦山)と易武(漫撒山)の対象的な飲み比べがコンセプトだったので、ちょっと趣旨がズレてきた。
それでも無い味同士で、倚邦山のは姿の見えないキリッと感があって、漫撒山のは姿の見えないボンヤリ感がある。
葉底

瑶郷古樹青餅2014年 その7.

製造 : 2014年5月
茶葉 : ラオス古茶樹
茶廠 : ラオスの瑶族+漫撒山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶180gサイズ
保存 : 熟成壺
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・チェコ土の杯 鉄瓶+炭火
鉄瓶
包紙

お茶の感想:
手元にはこの崩しかけの1枚しかない。
わかりやすい美味しさのお茶。
表
裏
泡茶
一煎めからしっかり抽出してみたが、良い感じにまろやか。
ニ煎めはもっと濃くなるまで待ってみた。
茶湯
これだけ濃く淹れてこそクスリ感を楽しめる。

祈享易武青餅2014年 その9.

製造 : 2014年04月02日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山一扇磨
茶廠 : 上海廚華杯壷香貿易有限公司監製
工程 : 生茶のプーアール茶
形状 : 餅茶357gサイズ
保存 : 茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・チェコ土の杯・鉄瓶+炭火
晒
煮水

お茶の感想:
昨日のつづき。
晒干後にもういちど『祈享易武青餅2014年』試す。
その前に、同じ茶箱に入っていた別のお茶『南糯山神青餅2011年』を試す。
表
泡茶
葉底
微妙。
この直後に『祈享易武青餅2014年』を飲んでみた。
餅面
葉底
やはり魅力的。
熟成の味わいがよい。
ちょっと湿気ってからの復活力が強い。
茶葉の繊維の構造の違いだろうと思う。

祈享易武青餅2014年 その8.

製造 : 2014年04月02日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山一扇磨
茶廠 : 上海廚華杯壷香貿易有限公司監製
工程 : 生茶のプーアール茶
形状 : 餅茶357gサイズ
保存 : 茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 宜興の茶壺・チェコ土の杯・鉄瓶+炭火

お茶の感想:
久しぶりにこのお茶。
漫撒山一扇磨、国有林の森のお茶。
+【祈享易武青餅2014年 その1.】
その前に、同じ茶箱に入っている別のお茶を確かめた。
+【易武春風青餅2011年 その12.】
前回の記事に書いているように、このお茶の熟成が思わしくない。
春風
春風
鉄瓶
茶湯
今回飲んでみても相変わらず調子が悪い。
もしかして?同じ茶箱のが全部ダメかも?
この茶箱は小さめのサイズで、崩しかけの生茶の餅茶が一枚ずつ数種類入っている。試飲用に分けてある。
思い当たるふしがあって、この小さな茶箱は昨年の夏に蓋を締め忘れて2日間ほど放置したことがある。
表
裏
祈享易武青餅2014年
一煎めに少し湿気た臭いが気になったが、二煎めからは気にならなくなった。
ぜんぜん悪い気がしない。マイナスな印象がない。むしろ熟成風味の魅力が増しているような感じ。三煎めには深い森の香りが再現される。
比較的湿気に強い性質なのだろう。
葉底
茶箱の餅茶をすべて出して晒干した。
晒

瑶郷古樹青餅2014年 その6.

製造 : 2014年5月
茶葉 : ラオス古茶樹
茶廠 : ラオスの瑶族+漫撒山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶180gサイズ
保存 : 熟成壺
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・杯 鉄瓶+炭火
表
裏

お茶の感想:
【瑶郷古樹青餅2014年】
念のために『丁家老寨青餅2012年』を飲んで、”水質の柔らかさ”を比べた。
泡茶
ラオスよりも漫撒山のほうが柔らかい気がするけれど、微妙。

漫撒三家青餅2014年・秋天 その5.

製造 : 2014年10月28日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山三家寨古茶樹
茶廠 : 易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納 ー 京都東山茶箱
茶水 : 京都地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・茶杯 + 鉄瓶・炭火
秋茶葉

お茶の感想:
ぱっと見て秋摘みと分かる。
2014年の秋の茶葉だから熟成7年め。
【漫撒三家青餅2014年・秋天 その1.】
生茶の”寒”が落ち着くにはまだ若いが、冬でも晴れた日の朝なら大丈夫。
この茶葉について後日わかったことがあったので記録しておく。
2018年の春にお茶づくりの夢がかなって刮風寨の瑶族の村に2週間ほど滞在していたときに、「三家寨」と呼ばれる土地が刮風寨冷水河にあることがわかった。村からは10キロ以上離れていて、自分は行ったことがない。
刮風寨の中ではマイナーな茶地で、生体環境は抜群に良いし(国有林区域なので農業すら許されていない)、原生林の中に古茶樹も野生に育っていて茶摘みも頻繁には行われていない。しかしなぜかお茶に渋味がある。土質のせいかもしれない。
三家寨と呼ぶところは漫撒山茶区にも2~3箇所あるから、このお茶がどこの三家寨なのか知らなかったけれど、茶友が刮風寨冷水河の農家から茶葉のサンプルをもらってきて飲んだ結果、このお茶と同じ味。
漫撒山刮風寨冷水河三家寨2014年の秋の茶葉。ということにしてよいと思う。
温め
水抜き
注ぎ
茶湯
濃く淹れて刺激が強くなっても冷水河の渋味はそんなにイヤな感じがしない。
7年熟成でややまろやかになって、香りにも味にも奥行きが出てきたと思うが、熟成感と言うにはまだまだ。
葉底
葉底にも秋摘みの茶葉の特徴が出ている。

倚邦古樹青餅2014年・秋天 その5.

製造 : 2014年10月28日
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県象明倚邦山小葉種古樹
茶廠 : 易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 西双版納 ー 京都東山茶箱
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の茶壺・茶杯・鉄瓶+炭火

お茶の感想:
米
ステンレスの茶缶の米にカビが発生した。
うっすら緑の灰色のやつで、おそらく毒があるので捨てた。
自分のミスで、米を取り出すときに濡れた手で触ってしまった。それからわずか一週間後のこと。
桐の箱に入れている米は大丈夫だった。木のミクロの繊維が箱の中の余分な水分を外に逃がすからだろう。
+【倚邦古樹青餅2014年・秋天 その4.】
前回のブログの記事から2年経つ。
泡茶
泡茶
障子
秋のお茶
黄昏どきに部屋の灯りをつけずに障子越しの光だけにしたら、だんだん暗くなってすべてが色あせてきて寂しいけれど、なにか緊張したものが解けるような心地よさがある。
秋のお茶の味ってこんな感じ。
チェンマイ
タイのチェンマイの友人宅に置いてある餅茶のことを思い出した。
餅茶をつつみ紙ごと天日干ししてもらった。

弯弓古樹青餅2014年 その7.

製造 : 2014年05月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県漫撒山(旧易武山)弯弓
茶廠 : 曼撒山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶崩し
保存 : 茶缶
茶水 : 京都の地下水 
茶器 : 保温ボトル 鉄瓶・石油ストーブ
空
林

お茶の感想:
今日も山。
天気がよくて風が強い。
このお茶。
+【弯弓古樹青餅2014年】
白磁の茶杯は軽いから、手で抑えておかないと飛んでゆきそうになる。
街
街
茶湯
注いだお茶が風で外にこぼれた。
水
土
水。
土。
木。
元素たちがなにか交信している。
陰
40度くらいのぬる燗でシュワシュワ発泡感が強調される。
熱燗
酒
熟茶
最後は熟茶。

革登単樹秋天散茶2014年 その5.

製造 : 2014年11月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県象明革登山大葉種古樹・単樹 
茶廠 : 革登山農家
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 茶缶密封
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 保温ボトル・白磁の杯 鉄瓶・石油ストーブ
街
街と山

お茶の感想:
寝ているときに脳は勝手に考えている。
春だからこんなこと。
農家に滞在していて、鮮葉がどんどん運び込まれる。
竹編み笊に広げて萎凋するのを手伝っている。
そうだ、もっとやんわり萎凋させるために竹編み笊に布を貼ってみようか。
まず布を手配して、服の直しをしている近所のおばさんに編んでもらおう。
ここで目覚めた。
よし、まず布を探そう。
あれ?
ここは日本だった。新型コロナ騒動中だった。
現実がドーン。
今日も山にゆく。
道
木
数日前のトレッキングで、患っていた肩の痛みがましになった。
山歩きは骨盤や背骨の歪みを調整するから、肩甲骨や首もほぐれるのだろう。
+【革登単樹秋天散茶2014年 その1.】
ただただ山の上でお茶を飲んでぼーっとする。
泡茶
青い空。白い雲。ちょっと冷たい風。暖かい日光。鳥の声。風にそよぐ草木。新緑の匂い。街からかすかに聞こえてくる騒音。すべてを照らす眩しい光。
いつもの空気。いつもの光。
お茶を飲むと思い出す。
2014年11月に革登にいたときの空気、風、光、匂い。
山道
茶友がなにか言い出して意識が”こっち”に戻ってきた。
「秋のお茶の苦底の味と、静かな酔い心地が良いと思えるようになった。春のアピールの強いのは自分はもう卒業した。」
そんなことを言った。
「そうだよな。そこまでゆくには長い道を歩かないとな。」
そんな返事をした。
南禅寺
水路

白牡丹生態茶2014年 その6.

製造 : 2014年4月
茶葉 : 福建省福鼎市磻溪大白茶種
茶廠 : 福鼎の農家
工程 : 白茶
形状 : 散茶
保存 : 茶缶
茶水 : 京都の地下水
茶器 : チェコ土の宝瓶・杯 鉄瓶・炭火
白茶

お茶の感想:
白牡丹を飲む。
+【白牡丹生態茶2014年】
白茶づくりの技術は福建省のが上。
雲南省の月光白はそれに比べたら下。
技術に差が見える。
泡茶
浮く
月光白にありがちな黒く変色した茶葉が白牡丹にはひとつも無い。
白茶づくりは鮮葉の水分を一定の速度でゆっくりと均一に抜くところに技術の要があるらしい。
この工程で軽発酵をなるべくすすまないようにさせる。水分の抜き方ひとつで軽発酵の酵素反応を調整できるというのが、自分にとっては謎すぎる。
泡茶
プーアール茶の生茶の茶葉はギュッと縮まっているから、お湯を吸うと大きく広がるが、白茶はあまり変わらない。茶葉の繊維が縮まらないように製茶しているわけだ。
揉捻をしない。
乾燥させる時には、なるべく茶葉がザルの表面に擦れないよう注意を払う。
繊維にショックを与えない。
手作業で茶葉を揉んで揉んでヘトヘトになる紅茶づくりとは真逆である。
湯
湯
2煎3煎とすすめても白茶は白茶のまま。
自分のつくったのは煎がすすむと黄茶や紅茶の風味が混じってくる。
+【怖司小樹月光白2019年・秋天 その1.】
白牡丹は”乾燥”と称した軽い火入れ工程があって、そこで軽発酵の原因である酸化酵素の活性を死活させるのだろうと推測しているが、こういう微妙な火入れが自分にはできない。
圧餅後の乾燥にもこの技術を取り入れたい。
葉底


茶想

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