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茶教室・京都

易昌號大漆樹圓茶04年 その8.

製造 : 2004年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村大漆樹古茶樹
茶廠 : 農家+易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 上海 密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : 小さめの蓋碗

お茶の感想:
陳臻號(chen zhen hao)というブランドのお茶を売る店が景洪市内にあって、お酒に酔ってふらっと立ち寄ったら、店員のお姉さんからサンプルの茶葉をもらった。
易昌號大漆樹圓茶04年と陳臻號圓茶04年
左: 易昌號大漆樹圓茶04年
右: 陳臻號圓茶04年
易昌號大漆樹圓茶04年プーアル茶
小石が入っているな・・・・。
コンクリート地面にそのまま茶葉を広げたせいだろう。
西双版納では普通のこと。
屋号の「○○號」と名の付くのは、遠い昔の明代から清代にかけて易武山の民間の茶庄の模倣。
「○○號」の中には地方豪族と言えるくらいの財力や兵力まで持っていた家があった。明王朝や清王朝と茶の利権を巡った争いが記録に残っている。
1950年代にこれら民間の茶庄は消滅する。共産党の政策による。旧六大茶山の茶葉が国民党の財源となっていたから。ゴールデン・トライアングルの歴史。
1990年代半ばから茶業が民営化されたので、「○○號」という古い屋号を継いだフリをした工房やメーカーや店がたくさん出現したが、すべて偽物。
ホンモノは家系が継がれていなければならないが、先に述べたとおり国民党なのでこの地を追い出されている。
偽物をする当人たちに聞くと、「親戚の親戚の・・・」みたいな話をするが、「つまり他人ですね?」と聞き返したことが何度かあった。
「○○號」のお茶は易武山一帯の茶葉でつくるのが基本。
最近はそうでない茶葉を混ぜてつくるのが基本となってきている。
「陳臻號」のこのお茶はどうか試飲してみる。
【易昌號大漆樹圓茶04年】
易昌號大漆樹圓茶04年と陳臻號04年
左: 易昌號大漆樹圓茶04年
右: 陳臻號圓茶04年
湯を注いでフワッと立つ蜜香が易武山独特のもの。
陳臻號は香りが弱い。甘みは強い。
易昌號大漆樹圓茶04年
易昌號大漆樹圓茶04年
陳臻號圓茶04年
茶果(茶の種子)は秋に多いから、秋の茶葉だろうか。
そうだったら、香りの弱いのや甘味の強いのはそのせい。
葉底(煎じた後の茶葉)の葉柄が小さめで弾力がない。
象明側の小葉種の古茶樹だろうか。
プーアール茶熟成壺
ダイ族の壺は1年待ったが、あきらめた。
窯元は大きいサイズの陶器は儲からないから作りたくなくなったらしい。
南国の人らしいゆるみ感で、前金もすんなり返してくれるから、なにも言うまい。


茶想

試飲の記録です。
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