章朗古樹春天散茶2016年 その2.
製造 : 2016年4月7日采茶
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山章朗寨古茶樹
茶廠 : 巴達山製茶農家
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 西双版納 密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : マルちゃんの茶壺
お茶の感想:
1ヶ月ほど前、
+【章朗古樹春天散茶2016年 その1.】
こんなことを書いている。
ーーーーーーーーーーーーー
思ったほど美味しくはない。特別なことなどない。それどころか、抽出の時間を長くとると強い渋味が出てくる。
自然環境も茶樹も采茶のタイミングも製茶も天候もカンペキだった。お茶の味にはたしかに健康な森の味が宿っている。製茶における欠点はこれといって見つからない。それなのにたいして美味しくない。
ーーーーーーーーーーーーー
今このお茶は特別に美味しい。
巴達山のお茶は他の孟海県の茶山のお茶よりは”淡”であるが、このお茶は多層的な厚みがある。
渋味は、例年に比べると強いかもしれないが、嫌な感じではない。サラッとした苦味。ジューシーな甘味もすばらしい。
やはりつくりたてときは味が揺れるので、評価は気をつけたほうがよいな・・・。
今年の春は章朗寨の古茶樹で「生茶」を2回つくっている。
4月5日と4月7日。
章朗古樹青餅・黄印 4月5日
章朗古樹青餅・緑印 4月7日
『章朗古樹春天散茶2016年』は圧餅してから”緑印”になっている。
一天一采の、天気の変化はそれほどない。”緑印”のほうがより古くて大きな茶樹だけれど、新芽・若葉の成長の差はない。この二つは製茶に違いがある。
”黄印”は殺生の火入れを浅めにして、布袋で一晩渥堆している。
軽発酵がすすんで、ちょっとだけ紅茶っぽい生茶と言える。
”緑印”は殺生の火入れを深めにして、農家が標準的にしているようにザルに広げている。
軽発酵が比較的少ないので、より緑茶っぽい生茶と言える。
殺生の火入れはこの地域の農家の標準に比べるといずれも浅めに調整している。
今回自分で殺生してみて気がついたのだが、巴達山の茶葉は炒っても炒ってもなかなか繊維が柔らかくならない。炒った効果が手の感触に現れるのを待つと、どうしても深炒りしてしまう。これは巴達山だけでなく孟海県のすべての茶山に共通すると思う。
孟海県では1980年代後半まで生茶をつくっていなかった。それまでは緑茶をつくっていたところが多いから、しっかり炒る習慣が残っているのかと思っていたが、そうじゃない。おそらく孟海県の茶葉の性質がそうさせるのだ。
直前まで漫撒山で殺生していた手の感触が残っているから、この違いに気がついた。
漫撒山の茶葉は熱に反応して繊維が柔らかくなるのが早い。手の感触ではしっかり炒れたように感じる。しかし、茎の芯のいちばん火の通りにくいところが生のままになっていて、翌日晒干して仕上がる頃には軽発酵がすすんで黄色や橙色になる。どこの農家でも同じように茎の部分が黄色や橙色になっている。
茶葉の性質がそうさせている。
漫撒山や易武山一帯のお茶が甘いのはここにも原因がありそうだ。
巴達山のお茶でも、半ナマに火入れしたら甘いお茶ができる。
2011年に実際に試して、確かに甘くはなったが、そのかわり湿気に敏感すぎて長期保存に思わしくない変化がある。
このようなことから、今回の火入れはしっかりしている。
武康路と湖南路あたりの住宅街のこじんまりしたカフェに行列。
なにかと思ったらアイスクリーム。
塩キャラメルのが美味しい。
チョコはちょっと甘すぎる。
茶葉 : 雲南省西双版納州孟海県巴達山章朗寨古茶樹
茶廠 : 巴達山製茶農家
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 散茶
保存 : 西双版納 密封
茶水 : 西双版納のミネラルウォーター
茶器 : マルちゃんの茶壺
お茶の感想:
1ヶ月ほど前、
+【章朗古樹春天散茶2016年 その1.】
こんなことを書いている。
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思ったほど美味しくはない。特別なことなどない。それどころか、抽出の時間を長くとると強い渋味が出てくる。
自然環境も茶樹も采茶のタイミングも製茶も天候もカンペキだった。お茶の味にはたしかに健康な森の味が宿っている。製茶における欠点はこれといって見つからない。それなのにたいして美味しくない。
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今このお茶は特別に美味しい。
巴達山のお茶は他の孟海県の茶山のお茶よりは”淡”であるが、このお茶は多層的な厚みがある。
渋味は、例年に比べると強いかもしれないが、嫌な感じではない。サラッとした苦味。ジューシーな甘味もすばらしい。
やはりつくりたてときは味が揺れるので、評価は気をつけたほうがよいな・・・。
今年の春は章朗寨の古茶樹で「生茶」を2回つくっている。
4月5日と4月7日。
章朗古樹青餅・黄印 4月5日
章朗古樹青餅・緑印 4月7日
『章朗古樹春天散茶2016年』は圧餅してから”緑印”になっている。
一天一采の、天気の変化はそれほどない。”緑印”のほうがより古くて大きな茶樹だけれど、新芽・若葉の成長の差はない。この二つは製茶に違いがある。
”黄印”は殺生の火入れを浅めにして、布袋で一晩渥堆している。
軽発酵がすすんで、ちょっとだけ紅茶っぽい生茶と言える。
”緑印”は殺生の火入れを深めにして、農家が標準的にしているようにザルに広げている。
軽発酵が比較的少ないので、より緑茶っぽい生茶と言える。
殺生の火入れはこの地域の農家の標準に比べるといずれも浅めに調整している。
今回自分で殺生してみて気がついたのだが、巴達山の茶葉は炒っても炒ってもなかなか繊維が柔らかくならない。炒った効果が手の感触に現れるのを待つと、どうしても深炒りしてしまう。これは巴達山だけでなく孟海県のすべての茶山に共通すると思う。
孟海県では1980年代後半まで生茶をつくっていなかった。それまでは緑茶をつくっていたところが多いから、しっかり炒る習慣が残っているのかと思っていたが、そうじゃない。おそらく孟海県の茶葉の性質がそうさせるのだ。
直前まで漫撒山で殺生していた手の感触が残っているから、この違いに気がついた。
漫撒山の茶葉は熱に反応して繊維が柔らかくなるのが早い。手の感触ではしっかり炒れたように感じる。しかし、茎の芯のいちばん火の通りにくいところが生のままになっていて、翌日晒干して仕上がる頃には軽発酵がすすんで黄色や橙色になる。どこの農家でも同じように茎の部分が黄色や橙色になっている。
茶葉の性質がそうさせている。
漫撒山や易武山一帯のお茶が甘いのはここにも原因がありそうだ。
巴達山のお茶でも、半ナマに火入れしたら甘いお茶ができる。
2011年に実際に試して、確かに甘くはなったが、そのかわり湿気に敏感すぎて長期保存に思わしくない変化がある。
このようなことから、今回の火入れはしっかりしている。
武康路と湖南路あたりの住宅街のこじんまりしたカフェに行列。
なにかと思ったらアイスクリーム。
塩キャラメルのが美味しい。
チョコはちょっと甘すぎる。
- 2016.06.16 Thursday
- プーアール茶2016年
- 03:23
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- by ふじもと