易武古樹青餅2010年 その36.
製造 : 2010年4月
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村大漆樹古茶樹
茶廠 : 農家+易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 京都 密封
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 銅のヤカン+チェコ土の茶壺+炭火
お茶の感想:
日本の炭をつかってみる。
京都は茶道の本拠地だけあって、炭・火鉢・火消し壺・火箸、などが近所の店にあって、半日のうちに揃った。
ところがここからが長い。
炭の火がなかなか起こらない。中国の胡桃の炭とは勝手が違う。
また、炭炉ではなく火鉢+灰をつかう点でも違う。
扱いが下手くそなので部屋じゅう白い灰にまみれた。
たぶん、中国茶を淹れることに関しては炭炉のほうが機能的だが、もうちょっと勉強してみる。
安全第一にしないと。
さてこのお茶。
+【易武古樹青餅2010年】
茶葉は保存環境によって熟成変化が異なるので、その違いをみる。
個人所有のこの一枚は陶器の梅干し壺のような蓋のある器に入れて書斎に置いている。
いつもの調子でサッと淹れたら、1煎め・2煎めがかなり薄くなった。
10日ほど前に飲んだ西双版納に置いているのは2煎めには濃い味が出たはずだ。
こういうことはよくある。
壺に入れて長い間放置していたのは茶葉が眠っているので、目を覚ましてやらなければならない。
「醒茶」と呼ばれるのだが、いくつか手がある。
壺から出して、包み紙のまま乾燥した暗いところに1日置いて新鮮な空気を呼吸させる。
晒干(天日干し)でちょっと温度を上げて、内側の水分を吐き出させる。
もうちょっと急ぐなら茶葉を炙ってもよいし、それが面倒なら洗茶を念入りにしてもよいし。
保存の壺の中の淀んだ空気に慣れた茶葉は、ミクロの繊維に入り込んでいる水を吐き出しにくい状態になっている・・・のかもしれない。いきなり熱い湯をかけても浸透しない様子なのだ。
最近始めた醒茶の方法で、湧いている湯の上で茶葉を温める手がある。
これをチェコの陶芸作家のマルちゃんに伝えたら、こんなものが届いた。
”醒茶器”とでも呼ぶかな。
茶葉を温めて水を抜きたいのであって、茶葉を焦がしたくない。水を抜く以外の変化を茶葉に与えたくない。
それを前提にして火加減を調整する。
器の外側を手で触れてもギリギリ火傷しないくらいの温度で20分。
空気中の水は暖かいほうから冷たいほうへ逃げる性質があるので、蓋の裏側に結露した水が付く。茶葉から出てきた水。
たった8gほどの茶葉でもこれだけの水分が入っている。
茶壺にあらかじめ茶葉を入れて、茶壺ごと温める方法(上の写真でしている方法)にはひとつ問題がある。茶壺は普段からお茶を淹れるので、乾いても水分が完全に抜けていないことがある。
やはり専用器があるのは便利。
茶葉 : 雲南省西双版納州孟臘県易武山麻黒村大漆樹古茶樹
茶廠 : 農家+易武山の工房
工程 : 生茶のプーアル茶
形状 : 餅茶
保存 : 京都 密封
茶水 : 京都の地下水
茶器 : 銅のヤカン+チェコ土の茶壺+炭火
お茶の感想:
日本の炭をつかってみる。
京都は茶道の本拠地だけあって、炭・火鉢・火消し壺・火箸、などが近所の店にあって、半日のうちに揃った。
ところがここからが長い。
炭の火がなかなか起こらない。中国の胡桃の炭とは勝手が違う。
また、炭炉ではなく火鉢+灰をつかう点でも違う。
扱いが下手くそなので部屋じゅう白い灰にまみれた。
たぶん、中国茶を淹れることに関しては炭炉のほうが機能的だが、もうちょっと勉強してみる。
安全第一にしないと。
さてこのお茶。
+【易武古樹青餅2010年】
茶葉は保存環境によって熟成変化が異なるので、その違いをみる。
個人所有のこの一枚は陶器の梅干し壺のような蓋のある器に入れて書斎に置いている。
いつもの調子でサッと淹れたら、1煎め・2煎めがかなり薄くなった。
10日ほど前に飲んだ西双版納に置いているのは2煎めには濃い味が出たはずだ。
こういうことはよくある。
壺に入れて長い間放置していたのは茶葉が眠っているので、目を覚ましてやらなければならない。
「醒茶」と呼ばれるのだが、いくつか手がある。
壺から出して、包み紙のまま乾燥した暗いところに1日置いて新鮮な空気を呼吸させる。
晒干(天日干し)でちょっと温度を上げて、内側の水分を吐き出させる。
もうちょっと急ぐなら茶葉を炙ってもよいし、それが面倒なら洗茶を念入りにしてもよいし。
保存の壺の中の淀んだ空気に慣れた茶葉は、ミクロの繊維に入り込んでいる水を吐き出しにくい状態になっている・・・のかもしれない。いきなり熱い湯をかけても浸透しない様子なのだ。
最近始めた醒茶の方法で、湧いている湯の上で茶葉を温める手がある。
これをチェコの陶芸作家のマルちゃんに伝えたら、こんなものが届いた。
”醒茶器”とでも呼ぶかな。
茶葉を温めて水を抜きたいのであって、茶葉を焦がしたくない。水を抜く以外の変化を茶葉に与えたくない。
それを前提にして火加減を調整する。
器の外側を手で触れてもギリギリ火傷しないくらいの温度で20分。
空気中の水は暖かいほうから冷たいほうへ逃げる性質があるので、蓋の裏側に結露した水が付く。茶葉から出てきた水。
たった8gほどの茶葉でもこれだけの水分が入っている。
茶壺にあらかじめ茶葉を入れて、茶壺ごと温める方法(上の写真でしている方法)にはひとつ問題がある。茶壺は普段からお茶を淹れるので、乾いても水分が完全に抜けていないことがある。
やはり専用器があるのは便利。
- 2017.12.26 Tuesday
- プーアール茶2010年
- 15:03
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- by ふじもと